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| ■赤ちゃんの泣きをめぐって■(2002年11月12日) |
さて、赤ちゃんの泣きの意味についてはこれまでに述べてきました。今回は、もう少し赤ちゃんの泣きについて深く考えてみたいと思います。赤ちゃんにとって泣くことが要求伝達手段となっているといいました。養育者は泣いている赤ちゃんの不快を取り除き、快の状態を与えてやります。赤ちゃんからすれば、この泣くことは自分にとって得となるので、また同じような状況で泣くようになります。
養育者にとっては、赤ちゃんがニコニコご機嫌な時はそのままでいいのですが、泣いている時にはなんとか泣きやまそうとするものです。赤ちゃんが空腹の時や、おしめが濡れている時など、それぞれの状況に応じて赤ちゃんに快の状態を与えようとします。快の状態が与えられた赤ちゃんは泣きやみます。赤ちゃんが泣きやむことは、養育者にとって快の状態になります。だから、赤ちゃんが泣いた時、養育者の赤ちゃんを泣きやまそうとあれやこれやして要求を満たしてやる行動が維持するわけです。結局、赤ちゃんの泣きは養育者の要求を満たしてやる対応によって増加し、養育者の要求を満たしてやる行動は赤ちゃんの泣きがおさまることによって増加するわけです。簡単にいえば、こういう何気ないやりとりによって赤ちゃんの泣きは強くなり、養育者の対応の必要性もそれだけ増えてしまうわけです。このような、養育者-子どもの相互作用が、いわゆる「手がかかる」状態の原因なのです。(つづく) |
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